コペンハーゲンのハーヴンホルメンエリアでは、かつて自転車は対岸の自転車道に乗り入れるためには歩行者に混じって遊歩道を通る必要があり、自転車と歩行者双方にストレスのある状態でした。そこで、市が作ったのが「サイクルスランゲン」と名付けられた海上高架自転車道です。
サイクリストは地上2階分の高さの水辺の眺望を楽しみながら、歩行者と交錯することなく対岸まで走り抜けることができます。
東京の湾岸エリアもその景観がサイクリストに人気がある一方で、幹線道路ではクルマとの、ショッピングエリアでは歩行者との住み分けが課題であり、このような自転車道は魅力的な解決策のひとつでしょう。
「スランゲン=デンマーク語で蛇の意味」の名の通り緩やかに蛇行した構造は、スピードが出され過ぎない効果もあります。利用者のマナーに頼らず、デザインによって望ましい使い方に導くという考え方も、大いに参考になります。